株暴落-過去の分析-すでにバフェットは株を売っていた!
2017年の9月の石原順さんの記事を添付します……………
2017年以前から、ウォーレン・バフェットは、現金比率を高くしていた。
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは、リーマン・ショック前に現金比率を高めていた事は有名な話である。
現金ポジションの前回のピークは、金融危機直前の2007年末の433億ドルである。2008年にはリーマン危機の最中、ゴールドマンサックスの株を安く手に入れて大儲けしたが、2008年末の現金ポジションは255億ドルに減っていた。
ウォーレン・バフェットは暴落する前に株を売り、暴落すると株を買うのである。
バークシャー・ハサウェイの抱える現金ポジションは、、、
2017年第2四半期末(6月末)時点1,000億ドル(約11兆円)と過去最多に達している
2017年6月末の米国株式市場の時価総額の名目GDPに対する比率は150%近辺だ。
1989年の日本の100年に1回のバブルのピークでも、この比率は140%程度だった。
時価総額の名目GDPに対する比率はバフェット指数と呼ばれるが、
バフェット指数が150%に達している現在、
バフェットは少なくとも株は買う時期ではない
という判断のようだ。
「米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家のウォーレン・バフェット氏(87)は、数年前から続く株の強気相場で割安な銘柄を見つけ出すのは困難になったが、依然として債券よりも株式を選好していると述べた。
バフェット氏はブルームバーグテレビジョンのデービッド・ウェスティンとのインタビューで、バークシャーが手元資金を積み上げている理由について問われ……………
株価はこれまでの大半の時期ほど割安ではないためだ
と説明した上で、
2008年の金融危機の時の、株式購入は極めて容易な作業だった!
と語った。
バフェット氏は、また、株式投資について、次第に魅力が薄れてきたものの、
それでも債券と比べれば非常に投資妙味があると指摘した
(8月31日 ブルームバーグ 『バフェット氏:株式の「投資妙味は薄れた」がなお債券より選好』)と報道されている。
あのグリーンスパン元FRB議長が、「どのような基準から見ても、実質長期金利はあまりにも低過ぎるため、持続不可能だ」という債券バブルに比べたら、株式のほうがマシという程度の認識だろう。